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	<title>育毛ナビ～薄毛にお悩みの方へ</title>
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	<description>抜け毛や薄毛でお悩みのみなさん、こんにちは。いま世の中には脱毛や育毛、発毛に関する情報があふれていますが、脱毛症が皮膚科の疾患として、病院で治療できることはまだ意外と知られていません。</description>
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		<title>ホットな毛髪再生医療研究</title>
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		<pubDate>Wed, 28 Dec 2011 02:33:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[植毛]]></category>

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		<description><![CDATA[男性型脱毛症で悩むみなさんのほかにも、熱傷などの外傷で髪の毛を失ってしまった方や、ほかの病気による永久脱毛で困っている方が大勢おられます。新しい治療法が確立したら、まずそういう方々に応用したい、と我々皮膚科の医者は考えているのです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>毛乳頭細胞ではなく、まったく違った方法で研究している機関もあります。阪大でも独自の方法で研究を迎めていますが、残念ながらその詳しい内容はお伝えできません。毛髪の再生研究はサイエンスとしても、またビジネスとしてもひじょうにホットな状況なので、うかつに情報を流すことができないのです。</p>
<p>ひとつだけ最新情報をご紹介すると、イギリスとアメリカの民間研究所がこの分野の研究でしのぎを削っています。すでに臨床試験のフェーズーという段階を過ぎているとのことです。フェーズーというのは、動物実験で良好なデータが得られ、ヒトに適用する最初の段階という意味ですから、安全性についても担保されているのではないかと思われます。<span id="more-72"></span></p>
<p>臨床試験に入ったと言っても、そこから再生医療として認可が下りるまでには数年かかるでしょう。とくに日本は認可が遅いので、イギリスやアメリカで認可が下りたとして、それを日本で使えるようになるには、さらに月日が必要です。</p>
<p>しかし、ほんの数年前まで「未来の医療」と言われてきた毛髪の再生医療が、「近未来の医療」と言えるところまでやってきました。もしこれが実現すれば、すでに毛が失われてしまった部分に新しく毛を生みだすことになるわけですから画期的です。</p>
<p>男性型脱毛症で悩むみなさんのほかにも、熱傷などの外傷で髪の毛を失ってしまった方や、ほかの病気による永久脱毛で困っている方が大勢おられます。新しい治療法が確立したら、まずそういう方々に応用したい、と我々皮膚科の医者は考えているのです。</p>
<p>ともあれ、髪の毛の薄さや消失で悩むすべての方々に「光明がある」と言える時代になってきました。</p>
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		<title>毛髪治療の未来型</title>
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		<pubDate>Mon, 26 Dec 2011 02:29:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[植毛]]></category>

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		<description><![CDATA[いまの毛包移植は後頭部から切り取った皮膚を株分けし、脱毛した部分に移すもので、毛の数が増えるわけではありません。後頭部の皮府にしても、二、三回取ればほぼ限界で、それ以上は取れません。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>最後に、近未来の脱毛治療について触れておきましょう。現段階では外用療法、内服療法、毛包移植、カツラが脱毛治療の手段ですが、近未来の医療として髪の毛の数を増やす研究が行われています。</p>
<p>先ほど説明したように、いまの毛包移植は後頭部から切り取った皮膚を株分けし、脱毛した部分に移すもので、毛の数が増えるわけではありません。後頭部の皮府にしても、二、三回取ればほぼ限界で、それ以上は取れません。</p>
<p>そこで、髪の毛を作る細胞を試験管のなかで培養して大量に増やし、それを本人に戻す再生医療の研究が始まったわけです。組織の再生は、体性幹細胞を抜きにして語ることができません。<span id="more-69"></span></p>
<p>髪の毛を作る細胞には何種類もありますが、その大本になるのは毛包の幹細胞です。これについてもいろいろなことが分かってきました。</p>
<p>立毛筋が付着するバルジに毛包幹細胞や色素幹細胞がいるのです。火傷で表皮がなくなったときには、緊急対応として毛包幹細胞から表皮細胞が供給されて火傷が治ります。</p>
<p>毛包幹細胞は簡単に培養できます。しかし、これをシートにしてヌードマウス（毛のない免疫不全マウス）に移植すると表皮は再生しますが、毛包はできません。熱傷を負った患者さんの同意を得て同じ実験をしたところ、やはり表皮は再生しましたが、毛包はできませんでした。毛包幹細胞さえあれば毛包が再生できるわけではないのです。</p>
<p>では、毛包を再生する、あるいは毛包形成を誘導するためには毛包幹細胞のほかに何が必要なのか。それは、毛乳頭細胞です。いまから四〇年ほど前に行なわれたラットの実験で、本来毛包のない足の裏の皮膚に毛乳頭を移植して、毛を生やすことに成功しました。また短期間培養した細胞でも、新しく毛を作ることに成功しています。</p>
<p>ヒトの場合はどうでしょう。</p>
<p>いまから１０年ほど前、ヒトの毛乳頭細胞を取りだして表皮と一緒にヌードマウスの腎臓の皮膜下に移植し、毛包を誘導することに成功しています。つまり、毛包構造を再生、誘導していくためには、毛乳頭細胞という真皮側の細胞を欠かすことができないのです。</p>
<p>培養した毛包幹細胞だけでは表皮しか再生できませんが、毛乳頭細胞も加え、両方の細胞を使えば完全な毛包再生ができるはずですが、しかしそこはまだ試行錯誤の段階です。</p>
<p>生体内から切り離された細胞は毛を作る能力を失ってしまいますし、体外で細胞を増やす段階で染色体が変化するなど、本来の性質とは異なるものになってしまうリスクもあります。これらの問題を解決すべく、現在アメリカ、ヨーロッパ、日本など世界中の研究所や機関が取り組んでいるところです。</p>
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		<title>医療用カツラ</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Dec 2011 02:26:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[植毛]]></category>

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		<description><![CDATA[投薬や植毛以外の脱毛解決法には、カツラや部分カツラを着ける方法もあります。念のため説明を加えると、カツラとは頭部全体に着用するもので、部分カツラとは髪の毛が薄くなったり失われた部分に着けるものです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>投薬や植毛以外の脱毛解決法には、カツラや部分カツラを着ける方法もあります。念のため説明を加えると、カツラとは頭部全体に着用するもので、部分カツラとは髪の毛が薄くなったり失われた部分に着けるものです。</p>
<p>若くして男性型脱毛症が深刻な状態まで進行したり、次章で説明する円形脱毛症の忠者さんで重い症状がある方、また外傷で髪の毛を失ったり、抗がん剤の副作用で脱毛した方など、カツラは多くの方に利用されています。着用後は精神的な安定を得る方が多いことも報告され、ＱＯＬ向上の意味で大変役に立っているようです。<span id="more-66"></span></p>
<p>カツラの歴史を見てみると、思った以上に古くから活用されていたことが分かりました。実は古代オリェント人やエジプト人もカツラを使っていました。カツラを着けたミイラが多数発掘されたことで分かったのです。</p>
<p>一九五〇年代には女性のヘアピース（部分カツラ）が流行し、六〇年代半ばからは男女ともにファッションとして広く利用されるようになりました。</p>
<p>「医療用」に開発され始めたのは、やはり一九六〇年頃からでした。と言っても、一般のカツラと医療用のカツラにはっきりとした区分があるわけではありません。ただ、現在では抗がん剤治療などでもＱＯＬが重視されるようになり、カツラ利用者が増大したため、医療用カツラ専門の業者も生まれています。</p>
<p>カツラそのもののクオリティも、当然ながら昔より格段にあがってきました。もっとも進んだのは、生え際の処理です。以前のカツラでは、生え際を自然に見せることがむずかしかったのですが、化学樹脂による人工皮膚の開発でこの問題も解消されました。人工皮膚は、頭部の皮膚に接着させると色が同化し、自然な生え際になるのです。</p>
<p>カツラ用の毛髪は人の毛を使用するのが一般的ですが、最近は人毛を上回るような優れた人工毛髪（バイタルヘアなど）も開発されています。頭部に残っている自毛となるべく近い色や太さのものを選ぶなど、「不自然さをなくす」ためにさまざまな工夫ができるようになりました。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>最新の遊離植毛手術</title>
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		<pubDate>Sat, 24 Dec 2011 16:11:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[植毛]]></category>

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		<description><![CDATA[人の毛髪は、一から二個の毛包が一群となっています。毛包単位移植術とは、毛包のグループをユニットと考え、主に後頭部から切り取った頭皮組織を、顕微鏡で見ながらさらに毛包単位に切り分けて移植する手術です。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>現在もっとも広く行われている毛包単位移植術を例にとって、最新の遊離植毛手術についてもう少し詳しくお話ししましょう。</p>
<p>人の毛髪は、一から二個の毛包が一群となっています。毛包単位移植術とは、毛包のグループをユニットと考え、主に後頭部から切り取った頭皮組織を、顕微鏡で見ながらさらに毛包単位に切り分けて移植する手術です。</p>
<p>毛包の移植は、移植箇所にあらかじめ穴を開けて埋め込む形で行われます。イメージとしては、苗床で育てた稲を、一本ずつ分けて田んぼに植え込んでいく感じ、と考えてください。一般に、生え際には一本毛、頭頂部に近いところには三本毛を一ユニットとして移植されているようです。<span id="more-62"></span></p>
<p>移植を行う時点で毛包の損傷が少なければ、九〇パーセント以上が新しい場所に定着します。医学用語ではこれを「生着」と言いますが、生着した毛包の大半はすぐにヘアサイクルの休止期に入ります。つまり、移植した髪の毛は一度抜け落ちて、また生えてくるのです。</p>
<p>移植後も脱落せず、そのまま成長期を保って伸びる髪の割合はおよそ１０パーセント。抜けた髪が再び成長して頭皮の表面にでてくるのは四～五ヶ月後ですから、植毛の効果がはっきり分かるまでに半年以上かかることになります。</p>
<p>さて、ここで疑問をもたれた方はいませんか？　頭頂部と前頭部に移植した毛髪も、ジヒドロテストステロン（ＤＨＴ）の影響を受けて、やがてまた抜けてしまうのではないか、という疑問です。</p>
<p>結論から言えば、移植した毛包は生涯残ります。毛包は元来あった場所の性質をもちつづけるので、男性ホルモンレセプターがないためＤＨＴの影響を受けない後頭部の毛包はどこに移植されようと硬いままの毛を保つことができるのです。ちなみにこれを、「ドナー・ドミナントの法則」と言います。移植後三〇年を経過しても、この法則によって移植毛が保たれている例も報告されています。</p>
<p>また、毛包単位移植術ではごく自然な生え際や髪型が実現できる利点もあります。ただし、移植毛以外の頭頂部や前頭部の毛髪は、しだいに細くなったり抜けたりしてきますから、毛包単位移植術も何回かくり返す必要が生じるかもしれません。</p>
<p>たとえば、成人式を迎えた頃にはもう髪が薄くなっていたという方は、二〇代でその部分に植毛しても、その後進行して植毛部分の周辺が薄くなってくると、かえって不自然な状態になって目立ちます。若い時期から脱毛がハイスピードで進む方は、フィナステリドの服用と、植毛手術を併用すると効果的です。</p>
<p>脱毛が進行した状態で植毛手術を受ける場合は、一般に二回か三回手術をすれば、かなり回復できます。</p>
<p>術後は、毛穴にブドウ球菌が感染して毛嚢炎が起きたり、毛包や表皮成分が皮下で増殖して表皮狐腫ができるなどのリスクも多少ありますが、薬剤では治療不可能な脱毛症に悩む方には、効果的な方法と言えるでしょう。</p>
<p>植毛手術の費用は移植する本数にもよりますが、一〇〇万～一五〇万円ぐらいかかります。しかし、これで一生抜け毛を気にしなくてすむことから「高くない」と感じる人も多いようです。若さを求めて女性がエステに多大な金額を投じるように、「男のエステ」と思えば、たしかにそう高くはないとも言えます。</p>
<p>フィナステリド内服治療に比べても、トータルの治療費はそう変わりません。フィナステリドは保険適用外ですから、診察料などを加えると、一ヶ月で一万円ほどかかります。一年飲みつづければＩ〇万円から一二万円。四五歳から服用を始めて六五歳までつづけるとしたら一五〇万円を超しますから、価格的には植毛手術といい勝負です。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>植毛術</title>
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		<pubDate>Thu, 01 Dec 2011 11:51:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[植毛]]></category>

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		<description><![CDATA[１０年ほど前から日本でも盛んに行われるようになってきた植毛手術です。薄毛の治療法として植毛手術が始まったのは、１９６０年代のことでした。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>従来の外用育毛剤に加え、飲んで治す薬フィナステリドが発売されたことで、脱毛治療の可能性は格段に広がりました。しかし、これらの薬剤による治療では、白分が思ったような効果が得られない患者さんもいます。フィナステリドも、すぺての男性型脱毛症に効くわけではないのです。</p>
<p>「薬による治療では満足できなかった」<br />
「薬で徐々に育毛するのではなく、一気に毛を増やしたい」<br />
「薬の効果が表れるまで、ほかの方法で薄毛をカバーしたい」</p>
<p>という方のために、ほかの薄毛解消法を紹介しましょう。<span id="more-59"></span></p>
<p>まず、１０年ほど前から日本でも盛んに行われるようになってきた植毛手術です。薄毛の治療法として植毛手術が始まったのは、１９６０年代のことでした。アメリカ人医師Ｎ・オーレットライヒが1959年に発表した植毛術・パンチグラフト法が、６０年代以降、世界中に普及していったのです。</p>
<p>このため、植毛術の生みの親はアメリカ人と思われていましたが、７０年代になってから、パンチグラフト法を最初に考案したのは日本人の奥田庄二医師であることが世界に知られました。奥田医師は動物実験を経てパンチグラフト法を確立し、火傷で頭髪を失った患者さんにこの手術を施して論文を発表していたのです。それが１９３９年のこと。オーレントライヒ医師の発表より２０年も前でしたが、論文が掲載されたのは日本の医学雑誌だったため、長いあいだ埋もれていたのでした。</p>
<p>では、このパンチグラフト法とはどんな方法なのかと言うと、後頭部や側頭部など脱毛していない部分の皮膚を円柱状に切除して、脱毛箇所に移植する手術法。現在、もっとも進化した植毛法として一般に行われている毛包単位移植法も、奥田医師が編みだしたパッチグラフト法に改良を重ねたものです。これについてはまたあとで説明するとして、植毛全体についてもう少しお話ししておきます。</p>
<p>年配の方は、植毛と言うと「人工の毛髪を頭に埋める」というイメＬソをおもちかもしれません。しかし、人工毛植毛が盛んに行われていたのは１９８０年代までのことで、アメリカではすでに人工毛植毛手術は「禁止」されています。術後、頭皮に炎症が起きたり、異物性肉芽腫と呼ばれる硬い痘痕ができるなどの問題があるからです。日本ではまだ人工毛植毛手術も行われていますが、いま説明したようなリスクがあることを順に入れておいてください。</p>
<p>１９９０年代からは、人工毛植毛に代わって自毛植毛手術の技術が進み、これを受ける患者さんが増えてきました。自毛植毛とは、脱毛しにくい後頭部や側頭部の皮膚を利用する移植法ですが、大きく分けると以下のような三つの方法があります。</p>
<h3>皮弁法（フラップ法）</h3>
<p>側頭部と後頭部の皮膚を四センチ×二五センチ程度の長方形に切り、皮膚と毛髪を大量に移植させる方法です。長方形に切る際、短辺の片側だけはつなげたままにして、細長い頭皮をよじるようにして脱毛箇所に移動させます。移植する部分を全部切り取らず、一辺をつなげたままにしておくのは、動静脈ごと移植して血液の流れを保つためです。</p>
<p>７０年代に開発された皮弁法は、９０年代半ばまで改良を重ねながら行われていましたが、現在はほとんど行われていません。動派や静派をつなげたまま移植すとはいえ、移植する皮膚が大きいため、血液や酸素の供給不足で壊死する危険性があります。手術を担当する医師側から見ても、大掛かりな手術で技術の習得もむずかしいため、しだいに行われなくなったのです。</p>
<h3>縮小術（スカルプリダクション）</h3>
<p>縮小術という名の通り、脱毛してしまった部分の皮膚を切り取った後、その周辺の皮膚を引っ張って縫い合わせることで、脱毛部分の面積を減らす方法です。先の皮弁法が一度で済むのに対し、一般に縮小術は何度かくり返し行われます。ただしこの方法も、カバーできる面積が限られることや縫合箇所の傷跡が目立ってくるなどの問題点があり、皮弁法同様、近年はあまり行われなくなっています。</p>
<h3>遊離移植法</h3>
<p>この項の最初でご説明したパンチグラフト法や、それを発展させたマイクログラフト法、毛包単位移植術など、後頭部や側頭部の毛の残っている皮膚を抜け毛が目立つ場所に移植する方法を総称して、遊離移植法と呼びます。初期のパンチグラフト法では後頭部や側頭部から文字通りパンチで穴を開けるようにグラフト（移植片）を円形で採取し、そのまま移植していました。しかし、初期の方法では仕上がりが不自然になるため、いまはグーフフトのサイズが格段に小さくなっています。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>育毛サロン、発毛サロンについて</title>
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		<pubDate>Tue, 29 Nov 2011 11:40:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[男性型円形脱毛症]]></category>

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		<description><![CDATA[育毛剤、発毛剤の区別がよく分からないように、育毛サロン、発毛サロン、増毛サロンの定義もあいまいです。科学に基づいた診断や治療を行う病院とは違い、それぞれの業者が独自の育毛剤を販売したり、マッサージなどの施術を行っているからです。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>育毛剤、発毛剤の区別がよく分からないように、育毛サロン、発毛サロン、増毛サロンの定義もあいまいです。科学に基づいた診断や治療を行う病院とは違い、それぞれの業者が独自の育毛剤を販売したり、マッサージなどの施術を行っているからです。</p>
<p>しかし、まだ男性型脱毛症のメカニズムが不明で、これを診る皮膚科医も少なかった数年前まで、薄毛が気になる人はこうしたサロンを頼りがちでした。</p>
<p>その結果、抜けた頭髪が回復するどころか、頭皮まで傷めたり、不当に高い料金を払わされた人が数多くでてしまいました。消費者の生活相談を受けつけている「国民生活センター」にも、育毛や発毛効果を謳うサービス業者への苦情が多数寄せられています。</p>
<p>国民生活セッターが「育毛サービス」という調査項目を設けたのは２０００年からで、この年には７２３件の相談が寄せられました。つづく２００１年年度相談伴数は６９９件です。<span id="more-57"></span></p>
<p>その相談内容から同センターがまとめた「育毛サービス」の問題点は、以下のようなものでした。</p>
<ul>
<li>医学的根拠が定かではないのに、「○○脱毛症」などと診断する。</li>
<li>「必ず髪の毛が生えてくる」、「必ずもとのようになる」などの文句で、不適切な勧誘をする。</li>
<li>ヘアケア商品を次々と勧められ、高額な契約になるケースかおる。</li>
<li>六ヶ月など長期間の契約を途中で解約しようとしても、商品が納入済みであることを理由に返品、返金を認められないケースがある。</li>
</ul>
<p>相談者の年代を見てみると、２００１年度の六九九人のうち、２０代が三五二人ともっとも多く、次いで３０代の一七四人、４０代の六五人となっています。男性型脱毛症の患者さんは、他人の目、とくに「女性の目が気になる」とういう人が多いのです。</p>
<p>２０代、３０代の若者なら、こうした気持ちは中年以降の患者さんより強いかもしれません。そんな心情を利用するかのように、「育毛」「発毛」の文句を餌に高額を取るサービズ業者も少なくないようです。</p>
<p>２０歳の相談者のケースでは、最初のカウンセリングで抜け毛の原因を特定され、「治る」と断定されて総額約５０万円のヘアケアコースを契約しました。しかし、契約時に購人したヘアケア商品を使うと頭に刺激を感じ、頭皮が真っ赤になり、サービス業者にそれを訴えると「それは血行障害だから」とマッサージ器の購入を勧められたそうです。</p>
<p>また、これも２０歳代の方のケースですが、やはり「確実に治る」と説明されて１６５万円のコースを分割払いで受けることにしました。しかし、二回サービスを受けたところで解約を申し込むと、違約金として３０万円の支払いを請求されたそうです。</p>
<p>育毛サービスと業種が似ているエステティックサービスには、特定商取引法で「特定継続的役務提供」として規制があり、中途解約時に支払う額の上限が定められています。しかし、育毛サービスには、法的規制はありません。</p>
<p>このため業界団体である一日本毛髪業協会」がクーリングオフ制度や中途解約に関する自主基準を定めています。これによると、「絶対治る」といった表現や、「このままではもっと抜ける」など利用者の不安をあおるような表現があった場合、契約の取り消しができることになっています。しかしながら、日本毛髪栗協会に加盟していないサービス業者もあり、サービス業者と利用者のあいだで「言った」「言わない」の押し間答になるケースもあるようで、トラブルはなかなかなくなりません。</p>
<p>しかし、国民生活センターへの相談件数で見ると、年々少しずつ減る傾向にあり、２００７年度は４６３件でした。この傾向は、男性型脱毛症のメカニズムがネットで容易に検索できるようになったり、病院での治療が始まったことが背景にあると思われます。</p>
<p>もしいま、育毛サロンでのサービスを受けたいと考えておられたら、病院の皮膚科、あるいは脱毛症外来を選択肢に入れていただきたいものです。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>育毛剤と発毛剤の違いとは？</title>
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		<pubDate>Sat, 26 Nov 2011 11:36:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[男性型円形脱毛症]]></category>

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		<description><![CDATA[市販の育毛剤や発毛剤を試して「よく効いた」と言う方もおられるでしょうが、いま現在薄毛で悩んでおられる方は、薬を選ぶ前に脱毛症外来を設けている病院で専門家に相談してみてはいかがでしょうか
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>前の項日で私は育毛剤と発毛剤と書き分けましたが、みなさんにはこの違いがお分かりでしょうか？　実は、私もよく分かりません。</p>
<p>この「育毛」「発毛」という言葉の使い分けは、ひじょうにあいまいなのです。日本で購人できる薬は「薬事法」によって定められていますが、まずそれを見てみましょう。</p>
<p>薬事法とは、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」「医療機器」の規制や運用についての法律です。市販の育毛剤、発毛剤には、このうち医薬品もあれば、医薬部外品もあります。<span id="more-55"></span></p>
<p>では医薬品と医薬部外品はどう違うのか。薬事法によると、医薬品は、つぎのように定義されています。</p>
<ol>
<li>日本薬局方に収められている物</li>
<li>人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であって、機械器具でないもの（医薬部外品を除く）</li>
<li>人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具でないもの（医薬部外品及び化粧品を除く）</li>
</ol>
<p>（薬事法第１章　第２条より抜粋）</p>
<p>医薬部外品の定義は以下の通り。</p>
<p>次に掲げることが目的とされており、かつ、人体に対する作用が緩和な物であって機械器具等でないもの及びこれらに準ずる物で厚生労働大臣の指定するものをいう。ただし、これらの使用目的のほかに、前項（注‥医薬品の定義）第２号又は第３号に規定する用途に使用されることも併せて日的とされる物を除く。</p>
<ol>
<li>吐き気その他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止</li>
<li>あせも、ただれ等の防止</li>
<li>脱毛の防止、育毛又は除毛</li>
</ol>
<p>（薬事法第１章　第２条より抜粋）</p>
<p>さて、では育毛・発毛剤に限ると、医薬品と医薬部外品では、効果がどう異なるのでしょう。薬事法によると、医薬品の効能は「壮年性脱毛や円形脱毛症における発毛、育毛及び脱毛の進行予防など」となっています。これに対して医薬部外品の効能は、「脱毛予防、発毛・育毛の促進など」。このように区分しているのは日本だけのようですが、これの何かどう違うのやら、私は何度読んでもさっぱり分かりません。</p>
<p>そればかりか、この両者の区別はどう考えても科学的でもありません。有効成分として、従来は血行促進作用や栄養補給、抗炎症作用などが謳われてきましたが、これらが毛包に対する直接的作用かどうかはエビデンス（科学的根拠）が乏しいのです。</p>
<p>市販の育毛剤や発毛剤を試して「よく効いた」と言う方もおられるでしょうが、いま現在薄毛で悩んでおられる方は、薬を選ぶ前に脱毛症外来を設けている病院で専門家に相談してみてはいかがでしょうか</p>
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		<title>その他の育毛・発毛剤</title>
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		<pubDate>Wed, 23 Nov 2011 11:28:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[男性型円形脱毛症]]></category>

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		<description><![CDATA[現在、保険診療で処方可能な薬剤は円形脱毛症や男性型脱毛症、枇糖性脱毛症に適応がある塩化カルプロニウム液（商品名‥フロジン液）だけです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>塗り薬のミノキシジル、飲み薬のフィナステリド。現況では、このふたつが男性型脱毛症の中心的な治療薬となっています。しかし、両方とも保険の適用はありませんので、薬局で購人するか、フィナステリドを病院で処方してもらう場合は自費診療になってしまいます。</p>
<p>現在、保険診療で処方可能な薬剤は円形脱毛症や男性型脱毛症、枇糖性脱毛症に適応がある塩化カルプロニウム液（商品名‥フロジン液）だけです。<span id="more-52"></span></p>
<p>ただし、男性型脱毛症用の育毛剤、発毛剤として商品化されているものは数多くあります。たとえば、ミノキシジルが毛乳頭細胞に働きかけて分泌するアデノシンそのものを含有する育毛剤も開発されました。これはすでにヒトでの改善史果も確語され、「薬用アデノゲン」という商品名で製品化に至っています。</p>
<p>男性型脱毛症では、男性ホルモンによって毛乳頭細胞から分泌されるＴＧＦ‐βが重要なメディエーター（仲介役）として働いていると推測されています。このＴＧＦ‐βの作用を抑制するのがｔ-フラバノンです。ｔ-フラバノンは、ヒトにおける３０週連用試験でも有意差が認められて、「サクセスバイタルチャージ薬用育毛剤」の名称で販売されています。</p>
<p>また、男性型脱毛症を発症した患部とそれ以外の頭部毛包から毛乳頭細胞を培養し、マイクロアレイで遺伝子発現を観察比較したところ、罹患部ではエフリン（細胞間シグナル分子）やＢＭＰ（骨形成因子）の発現が低下していました。６‐ペンジルアミノプ<br />
リンを主成分とする「薬用毛髪カイノベート」は、これらを活性化する働きをもっています。</p>
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		<title>外用薬ミノキシジル</title>
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		<pubDate>Sun, 20 Nov 2011 11:16:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[男性型円形脱毛症]]></category>

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		<description><![CDATA[アメリカのＦＤＡで脱毛改善効果が認められている外用薬（塗り薬）はミノキシジルだけですが、日本でもミノキシジルーパーセント溶液（商品名：リアップ）が市販されています。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>近年、毛包を構成する細胞の培養技術や遺伝子解析手法の発達によって、毛周期や男性型脱毛症の発症メカニズムが明らかにされ、毛乳頭細胞が薬理作用のターゲットとして注目されています。これに伴って１９００年以降に開発された有効成分はどう作用するのか、ヒトでの使用効果はどうなのかが公表されるようになってきました。</p>
<p>いまのところ、アメリカのＦＤＡで脱毛改善効果が認められている外用薬（塗り薬）はミノキシジルだけですが、日本でもミノキシジル１パーセント溶液（商品名：リアップ）が市販されています。<span id="more-50"></span></p>
<p>ミノキシジルは血管拡張作用がある薬物で、本来は降圧剤として開発されましたが、副作用に多毛が認められることを利用して、発毛の外用薬として用いられるようになったものです。血管拡張作用として効果を発揮していると言うよりは、毛乳頭細胞に働きかけてアデノシンを分泌させ、ＶＥＧＦやＫＧＦなど細胞増殖因子の産生を促すことで効果を示す、と報告されています。</p>
<p>ミノキシジルを使用し始めて一～二ヶ月経った頃は、まれに抜け毛が増えたように感じることがあります。これは休止期にあった毛包が成長期に入るため古い頭髪が抜けているのであって、やがて成長した頭髪になってきますので心配はいりません。</p>
<p>ところで、現在日本で発売されているミノキシジルは、いまのところ１パーセント溶液のみですが、アメリカなど国外では、すでに高濃度の製剤（２～５パーセント）が市販されています。１％溶液より２％溶液、それより５％溶液のほうが効果的だと証明され、濃度がしだいに高まってきたのです。</p>
<p>それなのに、日本では１％溶液しか入手できませんでした。これには、わけがあります。日本でミノキシジル溶液を発売しているのは大正製薬ですが、同社はこれを「一般用医薬品」としてアメリカから日本に導入したのです。</p>
<p>一般用医薬品とは、医師の処方箋がなくても薬局などで買える薬のことで、私たちの業界ではＯＴＣと呼ばれています。ＯＴＣとはオーバー・ザーカウンター・ドラッグの略で、要するに「薬局のカウンターの向こうに並んでいる薬」という意味です。</p>
<p>日本の薬局では、医師が処方する医療用医薬品として長年使われ、効果や安全性が確認された薬が、病院で処方されるものと同量、あるいはより少ない成分量で商品化され、一般医薬品として売られています。ところが大正製薬は、ミノキシジルを医療用医薬品としてではなく、一般用医薬品として初めから薬局で売るという、日本では前例のない方法をとったのです。</p>
<p>そのために申請から導入まで、１０年以上もかかってしまいました。申請した当時、ミノキシジルを入手するにはアメリカでも医師の処方釜が必要で、種類も２％溶液しかありませんでした。</p>
<p>しかし、日本に導入されるまでの１０年間に、アメリカではこれが一般医薬品となり、５％で濃度があがっていったのです。日本での申請は１％で行い、大正製薬はこれで承認を取ったので、アメリカではより濃度の高い商品が発売されていても、日本では１％のものしか発売できませんでした。</p>
<p>その後日本でも、ミノキシジル五パーセント製剤の臨床試験が行われ、２００９年２月に一般用医薬品として承認を受けました。２００９年６月には「リアップＸ５」という商品名で市場に登場する予定です。ただし、適応は男性のみで、女性の方は顔の多毛の副作用が懸念されるため、従来どおりの１％製剤を使うことになります。</p>
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		<title>「脱毛症外来」のフィナステリド治療</title>
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		<pubDate>Thu, 17 Nov 2011 11:09:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[男性型円形脱毛症]]></category>

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		<description><![CDATA[テレビで薄毛を解消する薬のＣＭがいくつか放送されていますが、来院する方が言うのは、爆笑問題が出演している万有製薬のものです。ＣＭでは名称がでてきませんが、これが商品名：プロペシア、つまりフィナステリドのことです。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「テレビでのＣＭで薄毛が『お医者さんで治せます』と言ってたので、その薬を使ってみたいんですけど」</p>
<p>阪大病院皮膚科・脱毛症外来では、初診のときにいきなりこう言う方も少なくありません。テレビで薄毛を解消する薬のＣＭがいくつか放送されていますが、来院する方が言うのは、爆笑問題が出演している万有製薬のものです。ＣＭでは名称がでてきませんが、これが商品名：プロペシア、つまりフィナステリドのことです。</p>
<p>実際、爆笑問題のＣＭシリーズは強烈なインパクトがあったようで、その放送を境に脱毛症外来はにわかに患者さんが増えました。これは全国的な現象だと思います。</p>
<p>もっとも、プロペシアの宣伝に爆笑問題が起用されたのは、２００５年１２月の発売から一年ほど経ってからでした。私が聞いた話では、発売に当たって厚生労働省から「あまり派手に宣伝しないよう」との指導があったそうで、最初は控えめに宣伝したところ、初年度の売り上げが予測したより下回ってしまった。そこで爆笑問題の登場となった、と言われています。</p>
<p>ともあれ、テレビＣＭが直接受診のきっかけになった人が大半のようです。「テレビで宣伝してる脱毛治療薬って、どういう薬なんですか？　私ぐらいの症状だと、あの薬による治療が必要ですか？」</p>
<p>このように、私たち医者に意見を求めてこられる方も大勢います。しかし、これはかなり難問です。薬のメカニズムや効き目に関する説明ならいくらでもでわないかを決めるのは本人次第ですから。<span id="more-47"></span></p>
<p>ただし、未成年の場合は、安全性についてのデータがありませんので、２０歳になるまで服用を待ってもらわなければなりません。意外に思われるかもしれませんが、男性型脱毛症の悩みを抱えているのは、中年以降の男性ばかりではないのです。</p>
<p>遺伝的要因でも発症すると知った１０代の青年が、将来を悲観して脱毛症外来を訪ねてくるケースもあります。なかには、母親が「うちの子、ゆくゆくは父親のように毛が抜けるんやないかと悩んでますねん」と、息子を伴って診察室にやってきたこともありました。</p>
<p>実際に私か診察室で会った方々は、未成年から７０歳を過ぎ左方までさまざまです。大阪皮膚科医会という開業医の集まりで聞いた話では、９６歳の患者さんがフィナステリドでの治療を希望されて来院したとか。２０歳以上であればいくら高齢でも服用に年齢制限はありませんが、あまり高齢になると効果は薄れてくるようです。</p>
<p>海外の臨床試験データでは、５０歳を超えた方でもフィナステリドの効果は実証されています。しかしながら、４０歳から５０歳までの方と、５０歳から６０歳までの方の臨床データを比ぺると、有効性が少し違います。やはり若い方々のほうが効き目は高いのです。理由は、５０歳以上になると薄毛のグレードが進んでいるから。その意味では、なるべく早く飲み始めたほうがいいと言えます。</p>
<p>一般的な治療プランとして、フイナステリドの使用を考えるのはハミルトンーノーウッドの分類のうち11からＶまでの症状で、Ｖの人はミノキシジルを併用するといいかもしれません。そこからさらに進行したｖａ、Ⅵ、Ⅶの方には植毛術などほかの方法をお勧めしたいところです。</p>
<p>より具体的に言えば、前頭部分と頭頂部の薄さが重なり合い、サザエさんのお父さん・波平さんのような頭になると、フイナステリドの効き目はあまりなくなってしまいます。</p>
<p>かなり進行した症状の患者さんからご相談があれば、効果がそれほど期待できないことをご説明しますが、「それでも飲みたい」「とにかく一年間だけでも試してみたい」とご希望された場合は処方します。実際、ハミルトンーノーウッド分類のｖａ以上の方で多少の改善が見られた方もおられますので、治療の実例を少し柩介しましょう。</p>
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